フロアを沸かせる音楽シーンにも、かつてない地殻変動が起きている。エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)は単なるフェスの定番から脱却し、よりディープで洗練されたサウンドへと進化を遂げた。巨大なフェスティバルからアンダーグラウンドな小箱まで、音楽の消費スピードは加速し続けている。
この潮流を牽引するのは、百戦錬磨の世界的スーパースターたちだ。スティーヴ・アオキが仕掛ける圧倒的なパフォーマンスと観客を巻き込むエンターテインメント性は、今なおフロアの熱量を最高潮へと引き上げる。一方で、デヴィッド・ゲッタが提示するフューチャー・レイブの鋭利なシンセサウンドは、メインストリームのポップスとクラブミュージックの境界線を完全に消し去った。彼らの繰り出す一撃が、東京の夜の空気感を瞬時に塗り替えていく。