Happy New Yearの日本語表現は罠?年末年始の正しい挨拶と真相

Happy New Yearの日本語表現は罠?年末年始の正しい挨拶と真相

Happy New Yearの日本語表現は罠?年末年始の正しい挨拶と真相とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

ネット上の情報やSNSのやり取りを見ていると、「新年の挨拶はいつからいつまで送るかの経緯」や「喪中の新年の挨拶と寒中見舞いの真相」に関して、事実と異なる思い込みが散見されます。

まず解決すべきは、「新年の挨拶は正月三が日を過ぎたら遅いのか」という不安です。本来、新年の挨拶を許容する期間基準は「松の内(まつのうち)」に基づいています。これは門松を立てて歳神様をお迎えしている神聖な期間を指します。江戸時代初期までは全国的に1月15日(小正月)までとされていましたが、徳川幕府が寛文年間に大火対策等を理由に「1月7日をもって門松を取り払うべし」との命を下したことから、関東地域では1月7日までが松の内として定着しました。他方、幕府の通達が及ばなかった関西や九州の一部の地域では、今なお1月15日までを松の内とする文化が残存しています。

つまり、取引先への年始メールや挨拶回りは、関東であれば1月7日まで、関西の間柄であれば1月15日までに済ませれば作法として完全にクリアされます。万が一この門 limit を越えてしまった場合は、新年の祝賀ではなく「寒中御見舞(目上には寒中御伺)」として、相手の体調を気遣う文例へシフトし、挨拶が遅れた非礼を詫びる一行を添えるのが洗練された大人のたしなみです。

さらにネット上で混乱が見られるのが、喪中時の対応です。「身内に不幸があった年は、誰とも挨拶をしてはならない」「他者からの新年の挨拶にも返事をしてはいけない」という極端な言説が独り歩きしています。しかし、これは明確な誤解です。

喪中に避けるべきなのは、あくまで「慶事(祝い事)を喜ぶこと」です。したがって「おめでとうございます」という祝賀の辞は発してはなりませんが、生きていく上での感謝や礼儀を放棄する必要は全くありません。もし喪中であることを知らずに相手から年賀状や新年のメールを受け取った場合、松の内が明けてから1月上旬〜立春(2月4日頃)までの間に「寒中見舞い」を送るのが正式な手続きです。その中で「ご丁寧な年始のご祝詞をいただき厚く御礼申し上げます。昨年の〇月に身内に不幸がございまして、服喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきました」と丁寧に事実を告げ、旧年中の感謝を述べれば、相手に一切の恥をかかせることはありません。

中村 さくら
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中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。