ネット上の掲示板やSNSでは、佐々木投手の契約に関していくつかの根強い誤解や極端な言説が見受けられます。ここで客観的事実に基づき、それらを整理・検証します。
誤解①:「マイナー契約だからずっと低年俸で買い叩かれる」
これは完全な誤りです。25歳ルールによるマイナー契約はあくまでスタート地点に過ぎません。メジャー昇格後はMLBのサービスタイム(登録日数)がカウントされ、原則3年が経過すれば「年俸調停権(Arbitration)」を獲得します。ここで傑出した成績を残していれば、年俸は1000万ドル(約15億円)、2000万ドル(約30億円)と急騰します。さらに6シーズン経過後には完全なフリーエージェント(FA)となり、20代後半で天文学的な大型契約を勝ち取ることが可能です。
誤解②:「ロッテ球団を裏切って強行移籍した」
ネット上では「球団に十分な譲渡金を残さずに出ていくのは不義理だ」という批判的な声も一部にありました。しかし、入団交渉時から「将来のMLB挑戦」を軸にした双方の合意形成が行われており、球団側も佐々木投手の貢献と意志を尊重した上でポスティングを容認しています。ビジネス上の金銭的損失論と、球団が掲げた「世界に羽ばたくスターの育成」というブランド価値は、単純な二項対立では語れません。