『クローズ』の最終回において、多くの読者に衝撃を与えたのが坊屋春道の退学と突然の失踪です。一般的な学園ヤンキー漫画の王道である「盛大な卒業式」や「後輩への継承の儀」といったセレモニーは一切描かれませんでした。
公式エピソードが示す事実として、春道は高校3年の冬、「出席日数が足りず留年が確定し、そのまま退学になった」ことが明かされています。進級や卒業に執着しない春道らしい幕引きですが、彼はヤス(安田泰吉)をはじめとする舎弟やパルコ、キーコといった盟友たちにすら行き先を告げず、私物と愛用のスカジャンをまとめて静かに戸亜留市(とあるし)を去りました。
一部のファンの間で噂された「死亡説」や「ヤクザへの転身説」は、公式スピンオフ『クローズ外伝 春道』や原作者・高橋ヒロシ氏の公式コメントによって明確に否定されています。春道は特定の組織に属することなく、日本中を気ままに旅しながら、日雇い労働やアルバイトでその日暮らしを送っていると描写されています。何者にも縛られない「カラス」としての生き様を貫いた結末でした。