TikTokやInstagramなどのSNS上では、「テープを貼って一気に切る」「眉用ハサミで一発カット」といった手軽さを謳う動画が数百万回再生される現象が続いています。しかし、現場の美容師たちの間では、こうした過度なショートカット動画による「修正不能な駆け込み客」が後を絶たないと問題視されています。
編集部が美容現場で取材を重ねた結果、一般ユーザーが陥りやすい3つの盲点が浮き彫りになりました。
第1の盲点は、「すきバサミ(セニングシザー)の過剰使用」です。毛量を減らそうとして根元近くからすきバサミを入れると、短い毛がピンピンと飛び出し、湿気を含んだ途端に前髪全体が爆発する原因になります。セルフでのすきバサミは毛先1〜2cmに限定すべきです。
第2の盲点は、スタイリング剤の塗布量と位置の誤りです。束感を出そうとして、オイルやバームを前髪の根元からベッタリつけてしまうケースが多発しています。これは皮脂と混ざり合い、夕方には「お風呂に入っていない人」のような不潔なオイリー感に直結します。前髪キープ用スタイリング剤・バームは、手のひらに米粒半分程度を極薄く伸ばし、「毛先の内側」から指先でつまむように馴染ませるのが正解です。
第3の盲点は、「骨格の個体差を無視した真似」です。憧れのインフルエンサーと同じ幅で前髪を作っても、おでこの広さ(高低差)、眉と目の距離、黒目の位置が異なれば全く違う印象になります。