近年、ネット掲示板やSNSでは「人を好きになる感覚が本気で思い出せない」「恋愛のコスパ・タイパが悪く感じる」といった告白が目立ちます。リアルな声を分析すると、恋愛感情に対する戸惑いには現代特有の背景が浮かび上がります。
大手調査機関の恋愛・結婚調査(2026〜2026年継続データ)によると、20代〜30代の未婚男女のうち「現在、恋愛感情を抱く相手がいない」と回答した割合は約68%に達しています。さらに「人を好きになる方法や基準がわからない」と答えた層も全体の4割を超えています。
「友達としては最高に楽しくて週末も一緒に過ごすけれど、キスやハグをしたいかと言われると鳥肌が立つ。これは友情なのか、それとも自分が恋愛感情をセーブしているだけなのか分からなくなる」(24歳・IT関連勤務・知恵袋の相談投稿より)
「相手から告白されて付き合った瞬間、急激に相手の行動すべてが生理的に無理になる。いわゆる蛙化現象が怖くて、誰かを好きになること自体を避けてしまう」(21歳・大学生・SNS手記より)
こうした声の背景には、SNSによる人間関係の可視化と過剰な情報化があります。「理想の恋愛像」を画面越しに刷り込まれた結果、生身の人間同士が生み出す泥臭い感情の揺らぎを「リスク」や「不快感」として処理してしまう心理的防衛機制が働いているのです。