映画内で記録された臨床データは、医療関係者や一般視聴者に凄まじい衝撃を与えました。3人の専門医(内科医・循環器科医・胃腸科医)と管理栄養士による厳格な事前検査では、監督の健康状態は「平均以上」と診断されていました。しかし、1日あたり平均約5,000kcalという過剰なエネルギー摂取と極端な炭水化物・脂質過多は、短期間で肉体を蝕んでいきました。
特に主治医を震撼させたのが、急激な脂肪肝の形成に伴う肝酵素数値の跳ね上がりでした。担当医がカメラの前で「あなたの肝臓はパテ(ペースト状)のようになっており、アルコール中毒で長年飲み潰れた肝臓と同じ状態だ」と宣告するシーンは、本作屈指のハイライトとして観客の脳裏に焼き付きました。なお、増加した体重を元の状態に戻すまでに、ヴィーガン食を中心としたデトックスプログラムで14か月もの歳月を要したと報告されています。