石原宏高氏のキャリアを語る上で欠かせないのが、高い専門性を培った学歴と銀行員経歴です。幼少期から慶應義塾の教育環境で育ち、慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学経済学部を卒業しました。
大学卒業後の1989年、宏高氏は当時「日本最強の金融機関」「重厚長大産業の黒幕」とも呼ばれた日本興業銀行(現・みずほ銀行)に入行します。政治家の世襲子弟が秘書や公設シンクタンクを経てすぐに出馬するケースが多い中、宏高氏は約14年間にわたり一般の金融ビジネスの現場で汗を流しました。
興銀時代には、為替ディーリングや企業金融(デット・ファイナンス)、不良債権処理の現場を担当。バブル崩壊後の日本経済の激動期を銀行員として内側から見つめた経験が、後の政治家としての経済政策に決定的な影響を与えました。「企業がどのように資金繰りに苦しみ、どのような税制が雇用を守るのか」を肌感覚で理解している点が、他の世襲政治家との決定的な差別化要因となっています。