この環境の差は、そこに暮らす生き物たちの生態系にも決定的な違いを生み出した。よくキャラクターグッズなどでホッキョクグマとペンギンが一緒に描かれるが、現実には彼らが出会うことはない。ホッキョクグマは北極にしかおらず、ペンギンは主に南極(および南半球)にしか生息していないからだ。
北極はユーラシア大陸や北米大陸と陸続き、あるいは氷の橋で繋がっているため、多くの陸上哺乳類が移動できた。ホッキョクグマやトナカイ、ホッキョクギツネなどがその代表だ。対して、周囲を荒れ狂う暴風圏の海に囲まれた南極大陸は、完全に孤立した世界だった。そのため、空を飛ばないペンギンやアザラシといった、海洋依存度の高い限られた生物だけが独自の進化を遂げることになった。