「池袋のポケセンで刃物を持った男が暴れている」「男女2人が血を流して倒れている」――。2026年3月26日午後7時15分ごろ、警視庁に寄せられた複数の110番通報は、週末を控えた平日の商業施設を一瞬でパニックへと突き落としました。
捜査関係者の証言および店内防犯カメラの映像解析によると、ポケモンセンターメガトウキョーの店内に突如現れた26歳の男は、レジ付近で接客対応中だった女性店員(21)へ迷わず直進。所持していた刃物を取り出し、無防備な女性へ容赦なく襲いかかりました。女性は必死に「ヘルプ!」「逃げて!」と絶叫し、周囲の買い物客や同僚へ危険を知らせようとしたものの、男は執拗に凶器を振り下ろしたとされています。
さらに現場を凍りつかせたのは、犯行後の異常な行動でした。防犯カメラには、男が倒れ込んだ女性を刺した直後、自らの首や胸に刃を突き立て、意識を失うまで交互に刺し続けるという常軌を逸した「拡大自殺」の様子が記録されていました。通報を受けて駆けつけた警察官や救急隊によって2人は心肺停止状態で都内の病院へ緊急搬送されましたが、同日夜、相次いで死亡が確認されました。
当時の特番インタビューや現場を目撃した買い物客の手記によると、店内に響き渡った悲鳴とともに、商品を投げ出して逃げ惑う親子連れの姿が各所で目撃され、夢とエンターテインメントの空間は一瞬にして阿鼻叫喚の地獄へと変貌しました。警察が現場一帯を立ち入り禁止テープで封鎖し、防護盾を持った機動隊員や捜査員が配備される物々しい事態へと発展したのが、いわゆる池袋ポケセン事件の直接的な発端です。