小銭の処分において、法的なルールや機器の仕様に関する誤解がネット上には蔓延しています。知っておくべき決定的な法的根拠が、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条に定められた貨幣の強制通用力です。
法律上、「同一額面の硬貨は一度の決済につき20枚まで」しか強制通用力が認められていません。つまり、1円玉だけを30枚出して30円の買い物をしようとした場合、店舗側にはその受け取りを拒否する法的な正当性があります。セルフレジであっても内部プログラムにより1回の会計で使用できる同一硬貨の枚数が20枚前後に制限されているケースがほとんどです。
また、古い貯金箱から出てきた硬貨には、手垢やホコリ、サビや緑青(ろくしょう)、変形が付着していることが珍しくありません。汚れのひどい硬貨を銀行のATMや自動券売機、セルフレジへ投入すると、機器内部の精密センサーを傷つけ、高額な修理費用や損害賠償問題に発展するリスクすら孕んでいます。状態の悪い硬貨は機械に通さず、布で拭き取るか、金融機関の窓口で状態を確認した上で取り扱う必要があります。