「香嵐渓=秋の紅葉狩り」という強固な固定観念を持つ人にとって、夏の香嵐渓を訪れた際のギャップは鮮烈です。現地に足を踏み入れると、秋には赤や黄色に染まっていた飯盛山(いいもりやま)全体が、生命力あふれる瑞々しい深緑へと表情を変えています。
豊田市足助観光協会の公開資料や過去の人流ビッグデータを紐解くと、11月単月で数十万人もの観光客が集中する秋シーズンに対し、6月から8月の夏期来訪者数は秋の約15〜20%程度にとどまります。この数値が意味するのは、「圧倒的な自然美を、混雑ストレスなく独占できる」という観光上の絶大なメリットです。
巴川沿いに広がる遊歩道は木陰に覆われており、川面を渡る涼風が吹き抜けるため、近隣の名古屋市街地と比較して体感温度が約3〜5度低いと評価されています。SNSや旅行口コミサイトの評判を調査しても、「名古屋の猛暑から逃げてきたが、川の風が本当に涼しくて驚いた」「秋の渋滞地獄が嘘のように静かで、森林浴の癒やし効果が抜群」といった現場の生の声が多数寄せられており、東海圏屈指のリフレッシュスポットとして再評価が進んでいます。