トレンディエンジェルのツッコミとして舞台に立ち続けるたかしは、テレビのひな壇のみならず、「ルミネtheよしもと」をはじめとする吉本興業の主要劇場で年間数百ステージをこなす実力派漫才師としての地位を盤石なものにしています。M-1グランプリ直後の爆発的なメディア露出ラッシュが落ち着いた現在、漫才の原点に立ち返りながら、個人の嗜好性を活かした独自のフィールドを大きく開拓しています。
相方である斎藤司との関係性について、バラエティ番組や劇場のトークコーナーでは「プライベートの連絡先は必要最低限しか交わさない」「お互いの私生活に深く干渉しない」といったドライな側面が語られる場面が少なくありません。しかし、現場取材や関係者の証言によると、この距離感こそがコンビ結成から20年を超えてなお第一線で笑いを生み出し続ける秘訣といえます。
かつて若手時代に見られた「売れなければならない」という焦燥感から解放された2人は、家庭を築きマルチタレントとして活動の幅を広げる斎藤と、己の欲望とカルチャーへの愛に忠実なたかしという、見事なコントラストを描いています。互いの生き方を否定せず、ひとたびサンパチマイクの前に立てば阿吽の呼吸でテンポの良い掛け合いを繰り出す姿は、成熟した職人コンビの理想形を示しています。