日本中を爆笑の渦に巻き込んだこのギャグですが、当初から完成された台本として存在していたわけではありません。発端は、2010年代前半の吉本新喜劇の稽古場における偶発的なやり取りでした。
当時の特番インタビューや劇団関係者の証言によると、新喜劇の地方公演へ向かう合宿中、すっちーが小道具の棒を手にして吉田裕にちょっかいを出したことがきっかけだったと語られています。すっちーが吉田の胸元を棒でつついた際、吉田が瞬時に「ドリルすな!」と絶妙なトーンでツッコミを返したことで稽古場が大爆笑に包まれました。
すっちーはその場の笑いを逃さず、「これを舞台の喧嘩シーンに組み込めないか」と提案。そこから2人でテンポや言い回しをミリ単位で微調整し、観客の合いの手が入る余白を計算し尽くした結果、現在の完成形へと練り上げられていきました。偶然のハプニングを逃さず、卓越した職人芸で昇華させた二人のコンビネーションの賜物です。