現在、ぜんじろうは日本のお笑いムラとは完全に距離を置き、国際派スタンドアップコメディアンとしての地位を磐石なものにしています。
アジア圏(シンガポール、マレーシア、タイ)をはじめ、ヨーロッパや全米各地の劇場・ライブハウスで英語によるソロステージを継続的に敢行。取り上げるトピックは、国際政治、人種差別、ジェンダー問題、さらには日本の特異な社会情勢まで多岐にわたります。日本の地上波テレビがタブー視して決して触れようとしない領域に、鋭利な知性とブラックユーモアで切り込む彼の芸風は、現地の目の肥えた観客から高い評価を獲得しています。
また、日本国内においても定期的に単独ライブを開催していますが、その形態はテレビ局主導のイベントではなく、自前のファンコミュニティに向けた骨太なライブツアーです。大手事務所の後ろ盾がなくとも、自身の話芸と信念に共鳴するコアな支持層とダイレクトにつながるビジネスモデルを確立させています。かつての舌戦の相手であった松本人志やダウンタウンの動静に対しても、今は個人的な怨恨を抱くことなく、「日本の旧態依然とした芸能システムが迎えた必然の転換期」として冷静かつ客観的に観察する成熟した視座を保っています。