原作は『ヤングマガジン』で連載されカルト的な人気を誇った若杉公徳の同名コミック。深夜のテレビ東京「ドラマ24」枠で放送されるや否や、深夜枠の限界を軽々と突破する過激描写と泥臭い青春模様で社会現象を巻き起こした。その劇場版制作にあたり、メガホンを取る鬼才・園子温監督が最も頭を悩ませたのが、物語の鍵を握るヒロイン・平野美由紀のキャスティングだった。
オーディションの場に現れた池田エライザは、まだ本格的な演技経験が浅い新人。だが、彼女が漂わせていたどこか世の中を斜めに見つめるような気だるさと、内に秘めた野心的な炎が監督の直感を捉えた。「綺麗に繕った芝居などいらない」。園子温の要求する生々しい感情の爆発に応えられる器として、彼女は満場一致で大役を射止めたのである。