日本のシナリオライターが導入を検討する際、最大のボトルネックとなるのがファイナルドラフトの日本語対応と縦書きへの適応力です。結論から言えば、Final Draftは日本語の横書き執筆には問題なく対応していますが、日本の商業ドラマやコンクールで主流とされる「20字×20行の原稿用紙スタイル(縦書き)」には公式対応していません。
日本語環境で快適に執筆を進めるためには、適切なファイナルドラフトの日本語入力設定が欠かせません。デフォルトの英語フォントのまま入力を行うと、文字化けや意図しない改行位置のズレが発生することがあります。導入時には、あらかじめドキュメント設定で「メイリオ」「ヒラギノ角ゴ」などの日本語対応フォントを標準スタイルに割り当てておく作業が必須です。
Mac環境(macOS SonomaやSequoia以降)およびWindows 11環境において、IME経由でのインライン入力は世代を追うごとに安定性を増しています。ただし、国際映画祭への出品、海外プロデューサーへのピッチ用スクリプト、あるいはNetflixやAmazon MGM Studiosなどのグローバル配信案件向けであれば横書き欧米フォーマットが標準となるため、Final Draft本来のパワーをフルに発揮できます。