この一大ムーブメントの立役者が、マイスター工房八千代の施設長を務める藤原和美氏だ。地域の高齢女性たちが長年培ってきた家庭料理の技を、プロフェッショナルな商品へと昇華させた。彼女たちの手仕事を単なる内職で終わらせず、生きがいと確かな対価を生み出す場へと再構築した手腕は目を見張る。
早朝から厨房に立つスタッフたちの平均年齢は高い。しかし、巻きすを手にした彼女たちの手つきは驚くほど素早く、正確無比だ。米を炊き、具を煮付け、海苔で素早く巻く。均一な品質を守り続ける職人技こそが、リピーターを惹きつけてやまない最大の原動力である。