時代の波を乗り越え、創建当時の姿を色濃く残す本館の建造物は、平成15(2003)年に文化庁の登録有形文化財に指定された。単に古さを誇るだけでなく、日本の伝統的な木造建築美と西洋のホテル文化が融合した和洋折衷の金字塔として、学術的にも極めて高い評価を受けている。
館内を歩けば、どこか懐かしくも格式高い木の温もりが肌に伝わってくる。職人が一室一室異なるデザインで手掛けた客室天井や、手彫りのレリーフが施されたドアハンドルなど、細部に宿る幾多の歴史的エピソードを探訪すること自体が、このホテルでしか味わえない極上のアクティビティとなるだろう。