近年の虫刺され被害の複雑化に伴い、皮膚科医療業界では初期のセルフチェックによる見落としリスクに対して注意を呼びかけている。「いつもの虫刺され」と高を括っている間に、体内で深刻な病状が進行しているケースが散見されるからだ。
厚生労働省ダニ媒介感染症予防プロジェクトにおいても、野外活動時だけでなく日常の散歩やガーデニングにおける防除措置の重要性を啓発している。厚生労働省ウェブサイト上の特設ページや最新パンフレットでは、マダニ媒介感染症の症例写真や予防法がわかりやすく公開されており、一般市民への注意喚起が強化されている。
高熱やめまい、関節痛、刺された部位を中心とした輪状のエリテマ(環状紅斑)などが見られた場合は、単なる皮膚炎ではなく全身性感染症を疑う必要がある。わずかな見落としが取り返しのつかない事態を招きかねない。