実は、作中において詳細な「昇格査定」のプロセスは明文化されていない。単に鬼を倒した数だけが評価基準であれば、サポート役に回った隊士や、情報収集に特化した隊士が不利益を被るからだ。ここには、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)率いる司令部の「多面評価」が存在すると推測される。
戦闘力だけでなく、協調性、任務の難易度、そして精神的な成長。これらが総合的に判断され、カラス(鎹鴉)を通じて階級アップが通達される。このブラックボックス化された評価シートこそが、隊士たちに「常に誰かに見られている」という緊張感を与え、組織全体の規律を保つインセンティブになっていたのだ。