数年前まで、日本の大手ファッションメディアが提示する「可愛い」の基準は比較的均一的だった。しかし、アルゴリズムが個人の「好き」をダイレクトに拾い上げるショート動画プラットフォームの隆盛が、その構図を根底からひっくり返した。
タイムラインを流れる海外クリエイターたちのGRWM(Get Ready With Me)動画。そこには、立体的な骨格を際立たせるコントゥアリング技術や、鮮やかな色彩のアイシャドウ、そして個性を強調したリップラインが溢れている。日本の若者たちは、単に「海外のトレンド」として遠巻きに眺めるのではない。自分たちのセルフメイクやスタイリングの直接的なヒントとして、貪欲に吸収し始めたのだ。