日本の家庭料理において長らく理想とされてきた「一汁三菜」のスタイル。主食、汁物、主菜、そして2つの副菜を揃える構造は、確かに栄養バランスの観点からは理にかなっている。しかし、共働き世帯が多数派となった現代において、平日の夕方に小鉢を何品も並べる作業は現実的とは言えない。
いま求められているのは、無理のない持続可能性だ。主菜にたっぷりの野菜を組み込む「主副一体型プレート」や、具だくさんの汁物ひとつで野菜とタンパク質を補うアプローチが、家庭のスタンダードになりつつある。形式美に縛られて料理そのものが苦痛になっては本末転倒だ。品数を減らしながらも必要な栄養を確実に摂取するスマートな割り切りこそが、忙しい平日を乗り切るための第一歩となる。