9月21日のカレンダーを俯瞰すると、人道支援、文化・服飾、食文化、交通安全といった多角的な領域において、社会のターニングポイントとなる記念日が制定されていることが分かります。まずは、代表的な記念日の由来と今日的な意義を整理します。
世界アルツハイマーデー(由来)は、1994年9月21日にイギリスのエジンバラで開催された「第10回国際アルツハイマー病協会(ADI)国際会議」を起点とします。世界保健機関(WHO)と共同で、認知症への正しい理解を深め、患者と家族を支える社会づくりを目指して制定されました。日本国内でも認知症基本法が施行され共生社会への転換が進む中、全国のランドマークがイメージカラーのオレンジ色にライトアップされる啓発運動が毎年展開されています。
同じく世界規模の記念日である国際平和デー(意味)は、国連が世界の停戦と非暴力を呼びかける日です。ニューヨークの国連本部で日本の平和の鐘が鳴らされる式典をはじめ、地球全体で争いを止める意志が表明されます。
一方、日本のカルチャー史において画期的な節目となったのがファッションショーの日(歴史)です。時計の針を1927年(昭和2年)9月21日に戻すと、東京・日本橋の三越呉服店(現・三越日本橋本店)で、日本初となるファッションショーが開催されました。当時、一般の女性が人前で洋服を身にまとって歩く習慣がなかった時代に、初代水谷八重子をはじめとする新派劇の女優たちがモデルを務め、着物から洋装への移行期における革新的なイベントとして東京中を熱狂させました。
さらに親しみやすい雑学として愛好家の間で知られるのが、ガトーショコラの日(由来)です。東京・新宿の有名ガトーショコラ専門店「ケンズカフェ東京」の創業日および同店の看板商品の誕生にちなみ、日本記念日協会に正式認定されました。濃厚なチョコレートの魅力を分かち合う日として、洋菓子業界の秋の幕開けを告げています。
加えて、警察庁や内閣府の主導で毎年実施される秋の全国交通安全運動(開始日)も原則として9月21日にスタートします。日没が急激に早まる秋口の薄暮時間帯における歩行者事故を防ぐため、10日間にわたる重点的な交通指導と啓発が全国で繰り広げられます。