昭和後期から平成にかけて、テレビの普及や風俗営業関連の法改正、娯楽の多様化により、ストリップ劇場を取り巻く環境は激変します。客足の減少と劇場の老朽化が重なり、浅草フランス座は徐々に苦境へと追い込まれていきました。
そして1999年(平成11年)、惜しまれつつもストリップ劇場としての浅草フランス座は長い歴史に一度幕を下ろす(閉館)ことになります。浅草の伝統芸能の灯がまた一つ消えるのかと、多くの関係者やファンが落胆しました。
しかし、劇場の灯は消えませんでした。翌2000年(平成12年)、劇場の伝統と舞台機構を継承しつつ、漫才、漫談、コント、マジックなどの「いろもの(色物)」専門の演芸場「浅草フランス座演芸場東洋館」として劇的なリニューアルを果たしたのです。形を変えて芸人を守り、舞台を存続させる――この決断が、現在の浅草演芸文化の新たな隆盛を呼び込むことになりました。