歴代の最年少合格者たちのプロフィールを俯瞰すると、特定の進学校や教育環境との相関関係がはっきりと見えてきます。出身高校として名を連ねるのは、早稲田高校、灘高校、開成高校、筑波大学附属駒場高校、聖光学院といった全国屈指の私立・国立の中高一貫校です。
中高一貫校生が圧倒的に有利に働く背景には、中学3年間の段階で高校範囲の学習をほぼ終え、高校生活において大学受験対策以外の知的好奇心を満たす「余白時間」を確保しやすいカリキュラム構造があります。彼らは知的なゲームやパズルを楽しむ感覚で法学の論理体系に惹かれ、中学・高校の早い段階から自主的に法律の勉強を開始していました。
さらに注目すべきは、高校在学中に司法試験に合格した後の進路選択です。高校卒業後は東京大学法学部(文科一類)や慶應義塾大学法学部へと進学するケースが主流を占めています。「すでに国内最高峰の資格試験をパスしているにもかかわらず、なぜ大学へ進むのか」という疑問に対し、合格者たちはメディア取材や手記の中で「法解釈の技術だけでなく、教養や幅広い学問、多様な人間関係を大学で培いたい」「学術的な視野を広げた上で、国際的なビジネスローや政策形成に挑みたい」と述べており、極めて高い知性と長期的なキャリア観を持っていることが窺えます。