ことの始まりは、村上自身がSNSで発信した熱烈なラブコールだった。NewJeansのプロデュースを手掛けたミン・ヒジンによるヴィジュアル表現や80〜90年代ノスタルジックな世界観に、村上は一クリエイターとして強い共感を抱いていたという。自身のスタジオでメンバー一人ひとりをスケッチし、彼女たちのキャラクターを自身のスーパーフラット思想へと取り込んでいく作業は、依頼された仕事の域を遥かに超えた熱量に満ちていた。
伝統的な日本画の技法とオタクカルチャーを接続してきた村上にとって、NewJeansが放つ無防備かつ洗練された純粋性は、格好のモチーフとなった。彼女たちの音楽が持つレトロ・フューチャーな空気感と、村上作品特有のポップでどこか毒を秘めた色彩感覚が合致した瞬間、新しいアートの形態が産声を上げたのだ。