船木氏の店頭には、長野五輪当時をリアルタイムで記憶しているファンから、親に連れられた小さな子ども、そして純粋に美味しいアップルパイを求めてやってくるスイーツ好きまで、実に多様な客が訪れる。
彼はどんなに忙しくても、一人ひとりの客との対話を大切にする。「長野のジャンプ、現地で見ました」「今でもあの着地の瞬間が忘れられません」と語りかける客に対し、船木氏は温かい笑顔で応じる。金メダルという過去の栄光を誇るのではなく、今生きている現場で人々と触れ合い、感謝を伝える。その姿勢こそが、全国にリピーターを生み続ける最大の理由だ。