日本国内の水田で確認されているカブトエビは、主に外来種を含む3種類に大別されます。地域によって分布や形態に細かな違いがあります。
- アメリカカブトエビ:現在、日本国内で最も広く分布している種類です。関東地方から九州にかけて定着しており、成長スピードが極めて早く、甲羅後部の切れ込みが深い点が特徴です。
- アジアカブトエビ:西日本や中部地方、九州を中心に生息しています。在来種とも考えられていますが、古い時代に大陸から渡来した史前帰化植物のような存在とも言われています。全体的に丸みを帯びた甲羅を持ちます。
- ヨーロッパカブトエビ:山形県などの東北地方や北海道の一部といった寒冷地で局所的に確認されています。低水温を好み、他の2種に比べて活動適温がやや低めです。
これらは明治以降の農業資材の輸入や、渡り鳥の体に付着した泥に含まれる休眠卵によって日本各地へ運ばれ、各地域の水田環境に適応して定着した歴史を持ちます。