臨床の現場で行われている具体的な施術プロセスは、極めて独特だ。一般的な二重整形や鼻の形成手術とは異なり、掌の分厚い角質層と真皮層に対してアプローチを行う。ここで用いられる代表的な医療器具が電気メスである。
皮膚を切開するにあたり、レーザーや通常のメスではなく電気メスが重宝されるのには理由がある。出血を最小限に抑えつつ、創傷治癒の過程で意図的な組織の肥厚(ケロイド化しない程度の線状痕)を生み出しやすいためだ。熟練の美容外科医の手によって、数ミリ単位の微細な焼き加減が調整され、数ヶ月の治癒期間を経てくっきりとした線が手のひらに定着していく。