近畿大学のブランド戦略は、日本の大学の中でも群を抜いて先進的だ。「マグロの養殖」で一躍有名になった同校だが、この卒業式もまた、緻密に計算された広報戦略の一環である。
式典の様子はプロの手によって撮影され、瞬時にハイクオリティな動画としてYouTubeやSNSにアップロードされる。メディアがニュースとして取り上げやすいように、スピーチの「キラーフレーズ」が明確に設計されているのも特徴だ。結果として、広告費をほとんどかけずに、数億円規模のPR効果を生み出している。この発信力こそが、近大を「志願者数日本一」の常連へと押し上げた原動力の一つなのは間違いない。