朝の集まりで、子どもたちは小さな手を合わせる。仏教保育でよく使われる「ののさま(仏様)」という言葉。これは単なる宗教的な儀式にとどまらない。自分を見守ってくれる大いなる存在を意識することで、子どもたちは「自分はありのままで愛されている」という深い安心感を得るのだという。
怒られたとき、悲しいとき、そっと手を合わせる。それだけで、ざわついた心が不思議と落ち着く。この自己内省の習慣こそが、激しい感情の起伏を自らコントロールする力(セルフ・レギュレーション)へと繋がっていく。現代のメンタルヘルス対策としても、このアプローチは非常に理にかなっている。