よだれが出やすいセントバーナードであっても、「普段と異なる出方」をしている場合は命に関わる緊急事態のシグナルです。以下の症状が見られたら、一刻も早く動物病院を受診してください。
特に警戒すべきは「胃拡張・胃捻転症候群(GDV)」です。胸が深い超大型犬に好発する致死率の高い疾患で、胃がガスで膨張してねじれます。特徴的なサインは、「大量の泡状よだれを垂らしながら何度も吐こうとするが何も出ない」「落ち着きなく歩き回る」「お腹が急速に張ってくる」といった状態です。発症から短時間でショック状態に陥るため、即座の救急処置が求められます。
また、夏場や湿度の高い梅雨時期に注意したいのが「熱中症」です。体温が急激に上昇すると、粘り気のある濃いよだれを大量に出し、激しい開口呼吸(パンティング)を続けます。舌や歯茎が暗赤色や紫色(チアノーゼ)に変色している場合は極めて危険なサインです。
そのほか、口内炎や重度の歯周病、口腔内腫瘍、あるいは木の破片などが上あごに刺さっているケースでも急激によだれが増加します。片側の口角からだけ出ている場合や、血液・悪臭が混ざっている場合は口腔内のトラブルを疑いましょう。