過酷を極めた捜索活動は、発災から約1か月が経過した2014年10月末、一度打ち切りを余儀なくされました。その最大の理由は、山頂付近の降雪と冬の到来による二次災害リスクでした。積雪によって火山灰が凍結し、隊員の滑落事故や雪崩、さらには再噴火に巻き込まれる危険が極めて高くなったためです。
翌2015年夏には捜索が再開され、新たに遺体が発見・収容されたものの、依然として5名の方の行方が分からないまま本格的な捜索は終了となりました。広大な山域のなかで、厚い火山灰層や立ち入り困難な火口近傍の窪地に埋没してしまった可能性が高く、物理的な限界が捜索隊の前に立ちはだかりました。