桃の天然水が市場から完全に姿を消すに至った最大の要因は、製造・販売元であったJT(日本たばこ産業)の飲料事業撤退です。1996年にJTから発売された同商品は、1998年に年間1600万ケースを超える記録的大ヒットを達成しました。しかし、その栄光は長くは続きませんでした。
ブーム直後に発生した品質トラブル(後述の異臭・混入問題)によって消費者の信頼を大きく損ね、各飲料メーカーが類似のフレーバーウォーターを続々と投入したことで市場競争が激化。売上はピーク時から急激に落ち込みました。
JTはその後もリニューアルや炭酸タイプの投入などテコ入れを図りましたが、飲料事業全体の採算悪化に歯止めがかからず、2015年9月をもってJTは飲料事業から完全撤退することを正式決定。これにより、桃の天然水は事実上の初代オリジナル版としての歴史に幕を下ろすことになりました。