秋葉原の萌え文化と、ロンドンのスケートパンク。一見すると水と油だ。交わるはずのなかった二つの極点が、彼の脳内で衝突した瞬間に火花が散った。魔法少女がライダースジャケットを羽織り、スプレー缶を手にする。その違和感こそが、彼のアートの核心だ。誰もが真似できない独自の視点がそこにある。
かつてオタク文化は日陰のものだった。ストリートカルチャーもまた、アウトサイダーたちのものだった。彼はその両方に身を置き、どちらの魂も売ることなく、全く新しいハイブリッドな価値観を作り上げた。この境界線の破壊こそが、彼を特別な存在たらしめている。