敷地の中心にそびえ立つ「チャペル サン・マキシミリアン」の扉を開けた瞬間、思わず息をのむ。天井高十数メートルを誇る開放的な空間には、天窓から柔らかな自然光が降り注ぎ、祭壇の奥にはどこまでも澄んだ水辺と木々の緑が広がる。人工的な照明に頼らないその堂々たる佇まいは、まさに森の聖堂と呼ぶにふさわしい。
特筆すべきは、独立型チャペルならではの音響の美しさだ。生演奏の重厚なパイプオルガンと聖歌隊の歌声がアーチ状の天井に心地よく反響し、参列者の胸に深く染み渡る。ガラス越しに揺れる水面は、誓いのシーンに神秘的な陰影をもたらす。派手なプロジェクションマッピングとは一線を画す、自然と調和したセレモニーの重みがここにある。