白い汚れを発見した人が真っ先に行いがちなのが、乾いた綿棒やピンセットで奥をほじくり出す行為だ。しかし、これは火に油を注ぐような暴挙と言わざるを得ない。
へその底にある皮膚の厚さは、他の体表と比べて極端に薄い。皮下脂肪がほとんど介在せず、すぐ下を腹壁や腹膜が覆っている。乾いた綿棒で擦る摩擦刺激だけで微細な擦過傷が生じ、そこに溜まっていた細菌が一気に皮下へ侵入してしまう。
「子どもの頃、親から『へそをいじるとお腹が痛くなる』と教わった」という記憶を持つ人は多いだろう。これは単なる迷信ではなく、解剖学的に理にかなった警告だ。へその裏側には神経が密集しており、強い機械的刺激は腹膜刺激症状を引き起こして鋭い激痛を誘発する。