実際に保活を進める親たちが直面する最大の関門が「見学予約」の確保です。認可保育園への申込みにおいて、園の見学は必須条件ではありませんが、現場の空気を肌で知る保護者の間では予約枠の争奪戦が繰り広げられています。
世田谷のりんごの木保育園では、毎年夏から秋にかけて見学ツアーが開催されますが、受付開始の当日に電話やWEB申込みの枠が埋まってしまう事態が常態化しています。見学時に保護者がチェックすべきは、「園長方針」と「保育士と園児の距離感」の2点に尽きます。
園長をはじめとするスタッフは、「一人ひとりの個性をそのまま愛する」というナオミの会の理念に沿い、子どもが何かに夢中になっている時間を決して大人の都合で中断させない指導体制を整えています。等々力渓谷や玉川野毛町公園への日常的なお散歩では、季節の移ろい、土の感触、虫の命に直に触れるフィールドワークが展開されており、机上のカリキュラムでは決して得られない実体験が蓄積されていきます。
また、就労と育児の両立を左右する「延長保育」のオペレーションも極めて現実的です。18時30分を過ぎる延長保育時間帯には、単に待たせるのではなく、補食(軽食)を提供しながら家庭的で穏やかな団らんの時間が演出されます。「お迎えが遅くなっても、子どもが楽しそうに絵本を読んでもらっていて救われた」というワーキングマザーの手記からも、働く親への手厚いバックアップ体制が窺えます。