脳機能の観点から見ると、蓮コラに対して過剰に反応する人と平気な人との差は、後頭葉から扁桃体、島皮質(とうひしつ)への神経シグナルの伝達速度と強度にあります。
島皮質は「味覚・嗅覚の不快感」や「腐敗・病気に対する生理的嫌悪」を司る重要な脳領域です。集合体恐怖症の傾向が強い人は、蓮の穴のような特定空間周波数の視覚刺激が入った瞬間に島皮質が激しく興奮し、「危険だから直ちに見るのをやめろ」という強い警報を発します。
一方、蓮コラに耐性がある人の脳内では、前頭前野(論理的思考や感情の抑制を司る部位)が瞬時に働き、「これは現実の病変ではなく、危険は存在しない」と島皮質の過剰な興奮を抑制しています。つまり、危険信号の誤検知を防ぐブレーキ機能が自然に働いている状態と言えます。怖がりの人が臆病で平気な人が勇敢という単純な話ではなく、視覚刺激に対する脳のフィルター設定が個体ごとに異なっているのが実態です。