警視庁生活安全部による捜査は、慎重かつ段階的に進められた。公の場でボランティア活動を展開していたため、安易な踏み込みは世論の反発を招くリスクがあったからだ。捜査員たちは数ヶ月にわたり、防犯カメラの映像解析や被害少女らの極秘聴取を積み重ね、言い逃れのできない決定的な証拠を固めていった。
摘発の瞬間、歌舞伎町の路地裏に激震が走った。「駆け込み寺」と持ち上げられた拠点はあっけなく解体され、カリスマのメッキは剥ぎ取られた。警察の介入によって事件の全貌が暴かれたことで、路上ボランティアという名目に隠された危険性が社会的に広く認知されることとなったのである。