安全管理を完全に放棄していたエキスポランドに対し、警察と検察は業務上過失致死傷罪および建築基準法違反(虚偽報告)の容疑で本格的な捜査を展開しました。起訴されたのは、エキスポランドの元取締役施設営業部長、元総務部長、そして遊具の保守点検を統括していた元技術課長ら幹部・担当者たちです。
法廷では、長年にわたり建築基準法に基づく定期検査報告書に行政へ向けた「虚偽の点検完了報告」を提出していた実態が次々と暴露されました。コスト削減と点検期間の短縮を優先し、専門的な検査を実施していないにもかかわらず、「異常なし」と改ざんした書類を提出し続けていたのです。
大阪地方裁判所は2009年、被告らに対して「安全運行を最優先すべき立場にありながら、経費や手間の削減を優先して点検を怠った過失は極めて重大である」と厳しく断罪。元幹部らに対し、禁錮刑(執行猶予付き)や罰金刑などの有罪判決を言い渡しました。企業の利益優先体質が人命を奪う結果となった典型例として、法曹界や産業界に強い戒めを残す判決となりました。