性別の公表当時、ネット掲示板やSNSではどのような反応が巻き起こったのでしょうか。現場の生の声とコミュニティの変遷を検証すると、現代のリスナー層が何を求めているのかが浮き彫りになります。
公表直後、一部の心ない匿名ユーザーからは冷ややかな声や無遠慮な中傷が散見されたのも事実です。しかし、それらを圧倒的な熱量でかき消したのが、ファン(すとぷりすなー)からの圧倒的な支持と応援の声でした。
「莉犬くんが莉犬くんでいてくれるだけで嬉しい」「勇気を出して話してくれてありがとう」「性別が何であれ、莉犬くんの届けてくれる歌と声が大好きだ」――。SNS上にはこうした温かいメッセージが溢れ返り、トレンドを埋め尽くしました。この現象は、莉犬くんがそれまで積み重ねてきた活動の誠実さが、性別という枠組みを遥かに超えてリスナーの魂に届いていた証拠にほかなりません。
知恵袋やファンコミュニティの書き込みを分析すると、莉犬くんの告白に背中を押され、「自分も自分のセクシュアリティを肯定できるようになった」「学校や職場へ行く勇気が湧いた」といった声が数多く見受けられます。単なるアイドルの枠に留まらず、多くの若者にとっての生き方のロールモデルとして機能している実態が窺えます。