今回の展示で最も観客を圧倒しているのが、高精細LEDプロジェクションと立体音響を駆使した巨大没入型エリアだ。足を踏み入れた瞬間、視界一面に広がるのは「第三新東京市」の緊迫した風景である。使徒襲来の警告音が響き渡り、床が微細に振動する。静寂と地鳴り。かつてブラウン管越しに見つめていたあの緊迫感が、圧倒的なスケールで肉体に押し寄せてくる。
単に見せるだけの展示ではない。観客自身が特務機関NERV(ネルフ)の司令室に迷い込んだかのような体験設計が施されている。テクノロジーの進化が、アニメの世界と現実との境界線を鮮やかに消し去った瞬間と言える。