日本のアクション演出が持つ最大の強みは「間(ま)」と「ネガティブスペース(余白)」の使い方にある。一瞬の静寂ののちに爆発するアクション。画面の半分以上を暗闇や空で埋め尽くし、キャラクターの対峙を強調する静的アプローチだ。
一方で、海外ハリウッド映画や欧米のトリプルAタイトルが得意とするのは、高密度な情報量と圧倒的な動的カメラワークである。崩れ落ちるビル、飛び散る火花、緻密に描かれた群衆。
現在、世界のヒット作で顕著に見られるのは、この両者の融合だ。過密なエフェクトと圧倒的情報量の中に、日本伝統の殺陣に見られる緊張感あふれる余白のフレーミングを組み込む。このハイブリッドなアプローチが、国境を超えて世界中のファンを魅了している。