古くから「難波大社」(なにわのおおやしろ)と称されてきたこの社は、関西の社寺のなかでも特別な存在感を放つ。平安時代の『延喜式神名帳』においては名神大社に列せられ、近代社格制度でも官幣大社という最高峰の格付けを誇っていた。
日本の伝統的な神道の体系においても、全国の神社を包括する神社本庁のもとで、極めて重要視される別表神社に指定されている。境内に足を踏み入れた瞬間に伝わる独特の荘厳さは、この格調高き歩みゆえだ。本殿は「生玉造り」と呼ばれる唯一無二の建築様式を採用しており、流麗な屋根の線が訪れる者の目を奪う。