カメラが回っていない時の葉山は、周囲のスタッフや共演者に対してどこまでも細やかな気配りを忘れない。撮影の合間には気さくに会話を交わし、現場の緊張をふっと和らげるムードメーカーとしても親しまれている。しかし、ひとたび「本番」の合図が響けば、その表情は一変する。役柄の感情の機微を瞬時に引き出し、全身でその人物の人生を生き始めるのだ。
話題を集めた最新のテレビドラマや邦画の現場でも、彼の探究心は際立っていた。難解な役に挑むにあたり、脚本の余白にびっしりと書き込まれたメモや、監督と何度も重ねた議論が、作品のリアリティを支えている。関係者が口を揃えて語る「現場での高い集中力と柔軟性」は、彼が単なる若手俳優の枠を超え、作品の質を引き上げるキーパーソンへと成長した証しと言える。オフの時間は静かに音楽を楽しんだり身近な時間を大切に過ごしたりと、飾らない日常が彼の豊かな感性を育んでいる。