コメディやサスペンスの印象が強い古沢だが、そのキャリアの基礎には圧倒的な人間洞察力がある。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』では、昭和の東京下町に生きる人々の喜怒哀楽を温かな眼差しで描き出し、日本中を感動の渦に巻き込んだ。日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞したこの作品は、彼のストーリーテリングが持つ普遍的な魅力を証明している。
そして挑戦は止まらない。NHK大河ドラマ『どうする家康』では、偉大な天下人・徳川家康を「ナイーブで迷い多き一人の青年」として再定義した。従来の歴史観を覆す斬新なアプローチは、放送当時大きな話題を呼び、大河ドラマに新たな風を吹き込んだ。