彼女の女優キャリアにおける最大の分岐点となったのは、間違いなく連続ドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』での衝撃的な演技だった。鈴木おさむの脚本引退作としても大きな話題を呼んだ同作で、彼女は不倫に走る破天荒な妻・綾香役を熱演。これまでの清楚なイメージやスタイリッシュなモデル像を根底から覆す、まさに体を張った「怪演」を披露した。
地上波のテレビ朝日系での放送に加え、ABEMAなどの見逃し配信では驚異的な再生回数を記録。連日、SNSや芸能ニュースを賑わせる一大ムーブメントとなった。不倫相手との過激な濡れ場や感情を爆発させる難役に対し、一切の逃げを見せずにぶつかった姿は、視聴者のみならずテレビドラマ業界の関係者にも深い感銘を与えた。
過去には映画『リアル鬼ごっこ』などで見せたエキセントリックな役柄もあったが、本作での評価は一段と異なっていた。スキャンダルや批判の渦中にありながらも、それを役柄のリアリティへと昇華させた彼女の執念は、「凄み」すら感じさせるものだったのだ。