台風被害の多くは、暴風そのものよりも、遅れてやってくる「水害」によってもたらされる。特に近年増加している線状降水帯の突発的な発生は、わずか30分で街を泥の海へと変えてしまう。ここで威力を発揮するのが、国土交通省や自治体が設置した小型河川監視カメラと水圧センサーのデータ連動だ。
「まだ雨は激しくないから大丈夫」という油断は命取りになる。上流で発生した豪雨が、数キロ下流の平野部に遅れて押し寄せるケースが後を絶たないからだ。危険度が上昇した河川の水位データをスマホのプッシュ通知で即座に受け取る仕組みを事前に構築しておくことが、避難の遅れを防ぐ鍵となる。